一番最初の出産後すぐのこと。小さく生まれた我が子は飲む力も少なく3時間以内に泣いて常に抱っこをしている毎日でした。
そのうち手首が腱鞘炎になり、起きるたびに自分がため息をついてることが辛くなりました。
助産師として赤ちゃんの身体の状態や今すべき事は頭では分かっていても涙が出たり投げ出したくなったり。。
あとで思えば産後の精神不安だったのだと思います。
出産して大きくホルモンバランスの変化する母体は寝不足と疲れも重なり精神的にも不安定になります。我ながら教科書にも載っているような典型的な産後状態を過ごしたのだなと思います。
でも実際出産後の肉体はその変化を必ず起こします。ホルモンによって母乳がでて子宮が元の状態に回復するのです。「気持ちで乗り切る」そういう問題ではないのです。
また、赤ちゃんを産むために緩んだ骨盤は産後回復するのに時間がかかります。ゆっくり横になれない時間が長いと腰痛が起きるのも当然です。
抱っこをしてあげたい気持ちはあっても、産後は身体が追いつかず心が疲れてしまうことは本当によくあることです。
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私はスリングに出会い抱っこすることの身体の負担がとても減りました。
すると不思議と赤ちゃんはいつも通り時間毎に泣いているのに、自然と笑顔で抱く自分がいました。スリングに入れるとそのうち泣き止むからです。
この繰り返しが、スリングで抱っこすれば大丈夫という気持ちの支えになりました。その分どこに行くにも手放せない物でもありました。
「下ろすとまた泣く」この現象も誰もがよく体験するこの時期のあるあるですね。
また泣きそうだなと思った時はスリングで抱いたまま椅子に座ってご飯を食べたり休憩したりしていました。
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2人目が産まれるとまた大変さが少し変わります。とにかく時間がなくなります。
そうなると慣れたスリングも素早く使いたいとなり、1人目で使っていたリング付きの調整できるタイプだと、慌てていると良い感じで入ったり入らなかったり、リングに髪の毛を巻き込んでしまったり。
毎回同じ感じですぐに使えるスリングが断然助かることに気づきました。
そこで私は自分の体型に合わせピッタリのスリングを自作しました。
「慣れると3秒くらいで抱ける、そして赤ちゃんが落ち着く。手放せない!」になりました。これがドラコスリングの始まりです。
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助産師として勤務している時に、赤ちゃんをおくるみで包み、お母さんのお腹の中にいた時のような体勢にしてよく寝かしつけを手伝ってあげていました。
モロー反射といって赤ちゃんを平らなベッドに急に寝かすとびっくりしたように手足を広げると思いますが、赤ちゃんが目覚めてしまういわゆる背中スイッチですね。
これを起こさないように背中を丸めて体内にいた時のような姿勢がスリングの中の姿勢に似ています。
スリングを知ったのも、助産師仲間で話題に上がったことがきっかけです。
赤ちゃんが眠りにつく=心地よい
これがスリングにはあります。
どんどん成長していく我が子を手首一本で支えるのは当然負担が大きく、抱き直そうとすると赤ちゃんが目覚めてしまいやすいです。スリングは安定した心地よい姿勢を眠りにつくまで保ってあげられる抱っこ紐なんです。
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「抱っこ療法」というものが大人になってもあるように、身体の触れ合いは、言葉以上に愛情を伝えます。
体と心はつながっているので体で抱っこをすることは、心ごと抱っこをすること。
赤ちゃんが泣かないから、ゆりかごに入れてるとよく寝るので。。という場合もあると思います。
でも私は「抱っこをする」というスキンシップは、赤ちゃんの心を育てると思っています。
心臓の音が近くで聞こえ、お母さんやお父さんの匂い、優しい声があって心地よく眠ることは、赤ちゃんにとって何よりも大きな心の栄養だと思います。
毎日の子育ての大部分をしめる「抱っこをする」という行動に、お母さんとお父さんの優しい笑顔が溢れることがとっても大切だと感じます。
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私はスリングで自分自身も抱っこを楽しめる、笑顔で抱いてあげられる、を体験しました。
今、同じく育児をスタートしているお母さんとお父さん誰もが必ず体感する悩みに「サイズが自分にピッタリで赤ちゃんの心地よいをつくれるスリング」が、大きなサポートになると信じています。
当時私の作ったスリングは口コミで色々な方に、お問い合わせをいただき、それぞれの人の体型に合わせて手作りしました。
そしてその人にあったサイズや抱き方のアドバイスをお一人お一人に繰り返してきました。
産後の体型はどんどん変化します。助産師としてバスト、子宮、骨格などその変化を熟知しています。
それと同時に赤ちゃんの成長発達も変化します。姿勢、目線、頭脳、その時々で起こりうる悩みもとてもよくわかります。
私は赤ちゃんの安全への配慮・お母さんの産後の体型変化・お父さんの体格を考えたサポート体制を作り、スリングのアドバイスを多くの方にできる仕組みを作りました。実際には細かいことは考えず慣れればいい感じと感じればそれでOKですが、赤ちゃんの安全な姿勢やお母さんお父さんの体への負担を最小限に抑えるサイズと抱き方があります。
DORACOには抱っこした写真を見ればアドバイスできるくらいのお客様へのサポートの歴史が16年以上あります。
赤ちゃんとお母さんの専門家である助産師としての経験と知識が「抱っこをする」というスリングを通して、市販の抱っこ紐の説明書ではカバーできない部分までDORACOではサポートすることができます。
私は医療の現場を離れましたが、子育てをするお母さんとお父さんに寄り添うサポーターになりたいと思っています。
以前片方の腕に不自由のあるお母さんにスリングでの抱っこをサポートさせていただいたり、お子様自身に体の不自由がありため成長後も抱っこが必要なご家族のサポートをさせていただいたり、個別でのサポートができることもDOARCOの大きな特徴であり、私の目指す部分でもあります。
スリングは抱っこをする道具ではありますが、私は抱っこをする生活全体のサポーターだと思っています。
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スリングを使い続ける中で「スリングのサイズ調整」という問題にぶつかりました。自分にぴったりとはいえ、自分の体格や赤ちゃんが縦抱きになる時と、8kgくらいに成長する時にサイズの変化がどの方にも起きることがわかりました。
そのため、スリングを使うときに次はいつ微調整が必要かもアドバイスできます。そしてそのサイズ調整というのは、スリングの布地を切らずに行う「スリングのお直し」と呼んでいます。
縦抱きになった時に縫い縮め(1回目)→8kgでお直しを解く(2回目)ほとんどの方がこれでOKです。実はとってもシンプルです!
最初から縦抱きであれば、縫い縮めたもので使いはじめ、あとは成長すれば大きく戻すだけなので簡単です。
これだけで毎回使うたびにサイズ調整をする手間もなく、数秒でいつも同じ感じで抱っこすることができます。シンプルな付属物が付いていないスリングだからこそ、コンパクトで扱いやすいです。
ご夫婦で体型が違うと兼用できないというお声もありましたが、自分にぴったりだからこそ、肩や腰への負担は最小限になり、赤ちゃんが泣き出して焦って抱っこする時でもすぐにいつもの抱っこスタイルで赤ちゃんを心地よくしてあげられます。
商品の改良をするかどうか何度も悩んだことはありましたが、やはりこのシンプルだからこそのメリットがかなり大きいため、DORACOのスリングはこの形になっています。
2歳頃まではとにかく抱っこすることがとても多く、使い慣れると毎日手放せなくなるスリングのため、できる限り自分にぴったりであるスリングを使って欲しいという思いでサポートしています。
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抱っこ紐とスリングは全く別物だと思っています。一言で言うと抱っこ紐は移動用、スリングは寝かしつけ用で使うのがおすすめです。
ただ、DORACOのスリングにはもう一つ利点があります。付属物が付いていないため、とってもコンパクトという点です。
お出かけの荷物がとっても多いこの時期にちょっとした移動用にバッグや車に入れておけば、いつでもさっと抱っこができます。
成長後のお出かけや車移動の多いご家族にはとてもオススメです。また広げると大判のブランケットの形状をしています。スーパーでの掛物にもなり1つのスリングが何役もしてくれます。
抱っこ紐と併用して使うのがとてもオススメだと思います。
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